2023.01.12
低温やけどにご注意ください!
年末頃から、低温やけどを受傷して受診される患者さんが増えています。
「低温やけど」とは、湯たんぽやカイロなど比較的低い温度(約40~50℃)の物体が、長時間にわたって皮膚に接触することによって生じるやけどのことです。本人の自覚症状のないまま皮膚の奥までやけどしていることが多く、火やお湯などの高温で短時間接触するやけどよりも重症化しやすいという特徴があります。
低温やけどは、受傷直後は赤み、痛み、水ぶくれなどが出現しますが、その後、1〜2週間ほど経過すると皮膚が黒く壊死してきます。通常のやけどは損傷の程度によってⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度に分類されますが、低温やけどの場合には一番重症のⅢ度になることが多いです。
また、皮膚は体の中に細菌などが入らないようにする感染防御の役割を担っているため、やけどをして皮膚がない状態になると、細菌感染を引き起こしやすくなり、やけどがさらに悪化してしまう危険性があります。
低温やけどの治療方法は、受傷早期は軟膏などで外用治療を行いますが、皮膚が壊死してしまった場合には壊死した皮膚の除去(デブリードマン)を行います。また、皮膚の移植手術が必要な場合もあります。治療期間は外用治療の場合でも少なくとも2〜3ヶ月は必要です。
このように、低温やけどは非常に厄介な怪我ですので、湯たんぽやカイロなどが体の特定の部位に長時間触れないようにするなどして、発症を予防することが大切です。
「低温やけど」とは、湯たんぽやカイロなど比較的低い温度(約40~50℃)の物体が、長時間にわたって皮膚に接触することによって生じるやけどのことです。本人の自覚症状のないまま皮膚の奥までやけどしていることが多く、火やお湯などの高温で短時間接触するやけどよりも重症化しやすいという特徴があります。
低温やけどは、受傷直後は赤み、痛み、水ぶくれなどが出現しますが、その後、1〜2週間ほど経過すると皮膚が黒く壊死してきます。通常のやけどは損傷の程度によってⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度に分類されますが、低温やけどの場合には一番重症のⅢ度になることが多いです。
また、皮膚は体の中に細菌などが入らないようにする感染防御の役割を担っているため、やけどをして皮膚がない状態になると、細菌感染を引き起こしやすくなり、やけどがさらに悪化してしまう危険性があります。
低温やけどの治療方法は、受傷早期は軟膏などで外用治療を行いますが、皮膚が壊死してしまった場合には壊死した皮膚の除去(デブリードマン)を行います。また、皮膚の移植手術が必要な場合もあります。治療期間は外用治療の場合でも少なくとも2〜3ヶ月は必要です。
このように、低温やけどは非常に厄介な怪我ですので、湯たんぽやカイロなどが体の特定の部位に長時間触れないようにするなどして、発症を予防することが大切です。