2022.11.13
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹とは、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因のウィルスの病気です。
子供の時にこのウィルスに初めて感染すると「水ぼうそう」として発症します。
その後、大人になって再びこのウィルスが活性化すると「帯状疱疹」として症状が出現します。
帯状疱疹は、80歳までに約3人に1人が発症すると推測されています。
当院にも多くの患者様が帯状疱疹で通院されております。
帯状疱疹は、軽症で済むこともありますが、重症になってしまうと発熱や頭痛、嘔吐などの症状が出現して入院が必要となったり、発症した部位によっては視力低下や耳鳴り・難聴などの合併症が出現する場合があります。また帯状疱疹後の神経痛が後遺症として残り、日常生活のQOLに支障をきたす場合があります。
帯状疱疹の重症化、および帯状疱疹後神経痛が後遺症として残るのを防ぐために、50歳以上の方は予防接種を受けることが可能です。
現在、下記2種類の帯状疱疹ワクチンがあります。
名称 | ビケン®️ | シングリックス®️ |
種類 | 生ワクチン | 不活化ワクチン |
接種回数 | 1回 | 2回(2ヶ月以上間隔あけて接種) |
接種部位 | 皮下注射 | 筋肉注射 |
副反応 | 接種部位の痛み、腫れ、発赤 | 接種部位の痛み、腫れ、発赤 発熱や倦怠感などの副反応が強く出る場合がある。 |
料金 | 8,400円 *名古屋市助成利用者 自己負担金4,200円 | 22,000円/回×2回 *名古屋市助成利用者 自己負担金10,800円/回×2回 |
長所 | ・1回だけの接種で済む ・シングリックス®️より値段が安い | ・免疫が低下している方にも接種できる ・予防効果、持続期間が長いと報告されている。 |
短所 | 免疫が低下している方には接種不可 | ・副反応が強く出る場合がある。 ・2回接種が必要 ・ビケン®️より値段が高い |
*名古屋市にお住まいの方は、名古屋市からの助成制度があります。
→最近、助成制度のある自治体が増えていますので、お住まいの市区町村にご確認ください。
当院は名古屋市の帯状疱疹ワクチンの指定医療機関です。
もちろん名古屋市以外にお住まいの方にも接種は可能です。
どちらのワクチンを選択するかは、医師と相談して決定しましょう。
ご希望の方はご相談ください。